高画質と低線量を両立【キヤノンメディカルシステムズ】
新型「デジタルX線TVシステム」上市
キヤノンメディカルシステムズ(社長=瀧口登志夫氏、栃木県大田原市)は、コンパクト設計ながら多くの新機能を搭載し、多目的に検査ができる透視寝台のデジタルX線TVシステム「Astorex i9(アストレックス アイ9)」を開発し、国内販売を開始した。
Astorex i9は寝台がコンパクトなので、検査室内の占有スペースが小さく、術者や検査スタッフに広いワークスペースを提供する。
映像系長手動の移動範囲は162㌢㍍と大きく、天板左右動はプラスマイナス15㌢㍍可能で、広い視野範囲がX線TVシステムの検査の幅を広げる。
独自のリアルタイム画像処理技術と低線量検査のためのアイテムにより、従来比で照射線量を約65%低減する。パルス透視のフレームレートに関わらず、高画質と低線量の両立を実現する。
新機能「i―fluoro」による安全な透視視野の移動を可能にする。内視鏡併用検査でスコープが体内に入っている状況などで患者に振動のない視野移動を可能にする。寝台の映像系や天板の移動にともなう細かな振動さえも感じることなく、見たい患部へ視野を移動して観察できる。