企業活動

物流の省力化と効率化へ【小西医療器】

医療材料物流拠点「大阪SC」公開

医療材料物流拠点「大阪ソリューションセンター」

シップヘルスケアホールディングスのグループ会社である小西医療器(会長=小西賢三氏、大阪市中央区)は、2020年12月に竣工した医療材料物流拠点「大阪ソリューションセンター」(大阪SC)の全面稼働に先駆け、内覧会を開き(4月20日)、最新の医療材料物流設備を公開した。

大阪SCは先進医療材料物流を「スマートメディカルソリューション」と名付け、医療材料物流のさまざまな課題解決を実現する。現在は一部医療機関に向けて運用を開始しており、順次、大阪府下の主要医療施設へ展開し、6月には本格稼働を予定している。

大阪SCでは絆創膏(ばんそうこう)1枚から計量できる自動梱包機を業界で初めて導入した。大幅な省力化と効率化が図れ、小分け時に重量検品・入荷登録を同時に行うことで作業ミスのリスクを防ぐ。

また、RFID(電波による個体識別)ラベル自動貼付システムの導入により、入荷時からRFIDタグで医療材料を管理する。入荷時の箱単位の管理に加え、業界初となる小分け単位および全ての医療材料にRFIDタグを貼付し、それらの医療材料をRFID読み取り機能を備えた在庫棚で管理することで24時間常時棚卸しが行える。

さらに、無人搬送車(AGV)や自律型協働ロボットを導入し、従来のピッキング作業の生産性の向上を実現させる。指定した医療材料を載せた棚が無人搬送車により自動倉庫から人の元へ自動搬送されることで作業スタッフの負担を大幅に軽減する。

業界初のRFIDに対応した自律型協働ロボットは、ピッキング場所への誘導だけでなく、ピッキングした医療材料を瞬時に認識する機能を備え、これらの技術により『誰でも』、『簡単に』、『ミスなく』ピッキング作業を行うことが可能になる。

一方、ウィズコロナの時代を考慮して、抗ウイルス液剤噴霧システムを導入し、医療材料を常に清潔な状態で管理する。

大阪ソリューションセンターの概要
▽所在地=大阪府門真市松生町4―6
▽敷地面積=5682平方㍍
▽延床面積=1万253平方㍍
▽立体自動倉庫面積=1747平方㍍
▽構造=鉄骨造地上5階
▽総投資額=約40億円