技術・製品

放射線治療計画を最適化【バリアンメディカルシステムズ】

「適応放射線治療ソリューション」承認取得

適応放射線治療ソリューション「ETHOS」

バリアンメディカルシステムズ(社長=ケネス・タン氏、東京都中央区)は、人工知能(AI)を取り入れた適応放射線治療ソリューション「ETHOS(イーソス)」が厚生労働省の製造販売承認を取得したと発表した。

放射線治療は多くの場合、数日から数週間にわたって行われる。そのなかで適応放射線治療は、日々変化する患者の解剖学的特徴や腫瘍の位置、形状変化に合わせて最適化し、放射線治療計画を再計画する手法となる。

ETHOSによる適応放射線治療ソリューションは、その適応放射線治療を毎回の位置決め画像を用いて、その場でより効率的に実施できる。

治療時の腫瘍や臓器位置に合わせた照射を行うことで、正常組織への線量を減らし、患者1人ひとりの個別化医療を推進する。

AIを活用した治療計画作成機能とコンツーリング機能を搭載。あらかじめ定義されたテンプレートで医師が治療目標を定義し、この定義に基づいて最初の治療計画が作成されるが、治療時は患者の解剖学的特徴や腫瘍の形状と臓器位置の変化に適応するように変更できる。

また、マルチモダリティ画像(MR、PET、CT)や毎回の位置決めCBCT画像を使用。患者の最新の解剖学的画像を利用することで、医師はより多くの情報に基づいた適応放射線治療を効率的に行うことができる。