技術・製品

頭部・乳房検査を1台で【島津製作所】

TOF―PET装置「ブレストーム」の頭部モード

世界初の「TOF―PET装置」上市

島津製作所(社長=上田輝久氏、京都市中京区)は、頭部と乳房の検査が1台で対応できる世界初のTOF―PET装置「BresTome(ブレストーム)」を発売した。

ブレストームは操作ボタンで装置の検出器ホールを頭部用と乳房用に切り替えられるので、1台で両方の検査に対応する。

最新の半導体検出器を採用した近接型(直径30㌢㍍)の検出器ホールを装備。普及している全身用PET装置(検出器ホールは直径約80㌢㍍)に比べ、解像度が2倍に向上し、脳内の薬物動態を高精細にとらえる。

TOF―PET装置「ブレストーム」の乳房モード

保険適用されている脳腫瘍やてんかんの臨床診療に加え、アルツハイマー型認知症など各種神経変性疾患の診療を支援し、病気の兆候を早期発見して発症や進行の遅延をめざす脳研究に貢献する。

乳房検査では、これまでに販売してきた乳房専用PET装置と同等の高精細画像を提供し、胸壁近くまで撮像できるなど、乳腺外科領域の臨床診療をサポートする。