「ペースメーカー統合管理」上市【キヤノンメディカル】
ペースメーカー各社の遠隔モニタリングを一元管理
キヤノンメディカルシステムズ(社長=瀧口登志夫氏)とキヤノンITSメディカル(社長=黒井慶信氏)は、ペースメーカー各社が提供する遠隔モニタリングサービスの受信データを一元管理できるクラウドサービス「ペースメーカー統合管理サービス」を発売した。
同サービスはペースメーカー各社の異なる遠隔モニタリングサービスと、キヤノンITSの医用画像クラウドサービス基盤をクラウド間で連携し、医療機関が登録した患者の受信データを一元管理することで、迅速なデータ収集を実現する。
これにより、ペースメーカー各社のシステムに個別でアクセスしている手間を大幅に削減。簡単で迅速に患者の状態を確認でき、医療従事者によるモニタリング業務の負担軽減と効率化が図れる。
今回、国内で遠隔モニタリングサービスを提供するペースメーカー各社(アボットメディカルジャパン、日本メドトロニック、バイオトロニックジャパン、ボストン・サイエンティフィックジャパン)の協力により、業界で初めてクラウドによる受信データの一元管理化を実現した。
ペースメーカー統合管理サービスの月額利用料金は3万円(税別)から。年間50施設への販売をめざす。
国内のペースメーカー植込み手術は年間約6万件以上実施されている。ペースメーカー各社が提供する遠隔モニタリングシステムの導入件数も増加し、現場ではシステム操作や保守管理、患者データの多職種連携などの業務を、より迅速で正確に遂行することが求められている。