日立製作所と協業契約継続【オリンパス】
超音波内視鏡システムの共同開発で
オリンパス(社長=竹内康雄氏)と日立製作所(社長=東原敏昭氏)は、超音波内視鏡システム(EUS)事業に関する長期協業契約に合意した。従来から取り組んでいるEUSの共同開発や、EUSで使用する超音波診断と関連製品を日立が今後も継続して5か年供給する。
EUSは超音波内視鏡と超音波診断装置を組み合わせたシステムで、がんをはじめとする肝臓、すい臓、気管支疾患の進行度合いの診断や低侵襲治療などに使用される。
日立の画像診断関連事業は、国内外の競争法その他の法令などに基づき必要なクリアランス・許認可などの取得が完了することを条件に、富士フイルムへ譲渡される予定だが、今回の合意は富士フイルムに譲渡された後も継続される。
合意にあたり、オリンパスエンドスコピックソリューションズの河野裕宣ディビジョンヘッドは「超音波内視鏡診断の技術・製品開発では日立との長年の協業関係が重要な基盤であり、今後もこの協業関係を継続し、両社で協力し医療現場のニーズに応える製品・技術を提供していきたい」と述べている。
一方、日立製作所ヘルスケアビジネスユニットの河野敏彦CTOは「我々はこれからも協業を継続していくことで、超音波内視鏡検査において、より優れた診断と治療につながる新しい臨床価値を提供し、医療の進化に貢献していきたい」と語っている。