業界団体

「ホスピタルショウ」盛大に

今年も日本医療機器協会が出展

開会式のテープカット

日本病院会(会長=相澤孝夫氏)と日本経営協会(理事長=平井充則氏)は共催して、7月12日(水)から14日(金)の3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで「国際モダンホスピタルショウ2017」を開催した。3日間で8万295人が来場し、連日にわたり、にぎわいをみせた。また、ホスピタルショウに毎年、出展している日本医療機器協会(理事長=今村清氏、日医機協)は、今回も医療機器ゾーンに日医機協ブースを設置し、会員企業12社や医工連携事業で交流のある関係団体が出品し、注目を集めた。

国際モダンホスピタルショウ2017の開会式は12日午前9時30分から、展示会場前で行われた。

主催者あいさつとして、日本病院会の相澤会長は「本年のホスピタルショウは『健康・医療・福祉の未来をひらく―連携と地域包括ケアの充実を目指して―』をテーマに開催する。当ショウを通じて参加者の皆さまが夢と希望を持て、新たな未来に向かって挑戦しようと思える発見や出会いがあることを期待したい」と述べた。また日本経営協会の平井理事長は「本年は出展社数344社、展示面積約8300平方メートルの規模で開催。医療福祉の充実と質の向上は、わが国の安定と発展に欠くことのできない最重要政策であり、未来への方向を情報発信することが、われわれ主催者の使命である」と開会を宣言した。

次いで、来賓を代表して厚生労働省の椎葉茂樹審議官、日本医師会の横倉義武会長、日本看護協会の川本利恵子常任理事、出展者を代表して日本医療機器協会の今村理事長、ホスピタルショウ委員会の大道久委員長らがあいさつした。

今村理事長が出展者代表であいさつ

このうち、今村理事長は「日医機協は医療機器の製造、販売、サービスなどの企業約330社が所属する団体で、創立から今年で107年目を迎える。戦前から医療機器を通して医療に携わってきた」と日医機協の歴史を紹介した。

にぎわう日医機協ブース

また、「モダンホスピタルショウは医療全般におよぶ日本最大の総合展示会で、病院のあらゆる部門の方々が来場する展示会だと思っている。来場者も8万人以上と、全国はもとより、昨今では海外からの来場者も目立つようになった。開催時期も7月のこの時期では唯一の展示会で、参加しやすくなっている」とホスピタルショウが時代のニーズと出展者のニーズを巧みにくみ取った展示会でることを述べ、出展者の代表として、主催者に感謝の意を表明した。

最後に、「医療機器産業は政府の成長産業の1つに位置付けられ、医工連携で新しい医療機器のものづくりの動きを加速させている。最新の医療機器を展示する日医機協ブースに、ぜひお立ち寄りいただきたい」と呼びかけ、あいさつとした。

このあと、相澤会長と平井理事長、椎葉審議官、横倉会長、川本常任理事、今村理事長、大道委員長ら7人がテープカットを行い、ホスピタルショウは開幕した。

今回は展示会場を①医療情報システム②医用画像・映像ソリューション③医療連携・セキュリティ対策④施設環境・アメニティ⑤介護・福祉・リハビリ⑥健診・ヘルスケア⑦看護⑧医療機器――の8 つのゾーンで構成。ゾーンごとにテーマにそった展示を展開した。

なかでも、医療情報システムゾーンには出展者数最大の157社が出展。巨大なブースも多数設けられ、地域包括ケアを見すえた電子カルテシステムや医療経営に関わるシステムなどが紹介され、多くの来場者が足を止めていた。

にぎわう日医機協ブース

一方、今年で5回目となる日医機協ブースには、会員企業の秋山製作所が『縫合針』、新井製作所が『点滴スタンド』、イマムラが『es聴診器』、NECフィールディングが『アフターサービス・アウトソーシング』、オカダ医材が『陰圧式固定具・マジックベッド』、華琳が『乳がんセルフチェック機器・ブレストライト』、泉工医科工業が『電動式低圧吸引器』、田中医科器械製作所が『鋼製手術器具』、東機貿が『手術用無影灯』、富士医療測器が『高速高圧滅菌器』、松吉医科器械が『マイスコ口腔ケアスポンジ』、メッツが『室内殺菌システム』――などを出品し、医療の安全性や効率化に役立つ、各社自慢の最新医療機器を来場者にアピールした。

また、日医機協と医工連携事業で交流のある大田区産業振興協会や文京区区民部経済課、宮崎県北部医療関連産業振興等協議会が出展し、医療機器産業に参入をめざすものづくり企業と医療機器企業とのマッチング事業をPRした。

そのほか、日医機協はブース内で医工連携事業など、さまざまな協会活動を紹介するコーナーを設け、パンフレットを配布し、会員勧誘活動に努めた。