赤外線離床センサー投入【パラマウントベッド】
ベッド周辺以外の見守りも可能に
パラマウントベッド(社長=木村友彦氏、東京都江東区)は、離床センサー「見守りSENSEαシリーズ」に赤外線センサーで検知するタイプを追加発売した。同シリーズはベッドからの起き上がりや離床などの動作を検知し離れた場所に通知する福祉用具。主に認知症の人の徘徊や転倒の予防に使われる。
「見守りSENSEαシリーズ」のラインアップはマットレスの上に敷いて起き上がりを検知するベッドシートタイプと、ベッド横の床に敷いて離床を検知するフロアシートタイプがあり、今回、赤外線センサーで人の動きを検知するタイプを新たに追加した。
赤外線タイプは小型軽量のセンサー本体にマグネット式台座と挟み込み式固定具が付属し、ベッド周りや居室の手すり、ドアなどさまざまなところに取り付けることができる。
従来よりも設置場所の自由度が広がり、ベッドからの起き上がり・離床はもちろんのこと、トイレや居室外への移動なども検知が可能。赤外線は非接触で検知できるので、感染症拡大防止の観点からも有効だ。
センサー本体には照明用LEDが備わり、動きを検知した際に点灯するよう設定できるため、夜間に足元を照らすなどの用途にも利用できる。介助が必要な際に通知を一時的に停止する機能を設けるなど、介助者の使い勝手にも配慮した。
また、高齢者施設などで入居者の見守りや生活状態の把握などで利用されている同社製の睡眠計測センサー「眠りSCAN」(2020年3月末時点の累計販売台数4万6000台)との連携機能を搭載した。
オプションの連携ケーブルにより電源供給を共通化できるほか、眠りSCANのシステム上での通知受信が可能なため複数の受信機器を持つ必要がないなど、業務効率化にもつながる。
赤外線センサータイプの価格はオープン。