企業活動

webサイト「はじめてのNICU」開設【アトムメディカル】

小さく生まれた赤ちゃん家族の支えに

周産期医療分野における医療機器の製造・販売を手がけるアトムメディカル(社長=松原一郎氏、東京都文京区)は、新生児科医や看護師、臨床心理士などの協力のもと、小さく生まれた赤ちゃんの育児で悩んでいる家族を対象とした医師監修の無料webサイト「はじめてのNICU」(https : //www.nicu.jp)を開設した。

新型コロナウイルス感染症の影響で、NICU/GCUに入院している赤ちゃんと面会できない家族や、医師や看護師に悩みを相談できない状況の家族が多いことを踏まえ、同社はそうした家族の不安を少しでも軽減することを目的に、同webサイトを開設した。

北里大学医学部附属新世紀医療開発センター先端医療領域開発部門新生児集中治療学の中西秀彦教授の監修のもと、小さく生まれた赤ちゃんや、NICU/GCUなどに関する正確な医療情報を提供していく。

サイト内は4つのカテゴリ(①NICU/GCUについて②小さく生まれた赤ちゃんについて③小さく生まれた赤ちゃんとの生活について④お役立ち情報)で構成され、カテゴリごとに各分野のエキスパートである医師や看護師が執筆している。

カテゴリの「NICU/GCUについて」では、日本の新生児医療やNICU/GCU、保育器、その他医療機器などの役割――について解説。「小さく生まれた赤ちゃんについて」では、小さく生まれた赤ちゃんの特徴や、代表的な病気、発達と栄養、双子・三つ子の育児――などについて紹介している。

また「小さく生まれた赤ちゃんとの生活について」では、入院中の生活や、赤ちゃんとのふれあい方、お母さんのココロ、お父さんのできること、退院後の生活、予防接種のタイミング――などについて説明。「お役立ち情報」では、Q&Aやお役立ちリンク集を掲載している。

厚生労働省の人口動態統計(2019年) では、国内出生数は86万4000人で、1899年の統計開始以降、初めて90万人を下回り、少子化が加速している。

一方で全出生数のうち、低出生体重児(出生体重2500㌘未満)と呼ばれる小さく生まれた赤ちゃんの割合は、ここ40年で約2倍に増加し、2017年には9・4%となっている。