耳鼻咽喉科事業を拡大【日本ストライカー】
耳管狭窄部拡張用バルーンカテーテル発売
日本ストライカー(社長=佐伯広幸氏、東京都文京区)は、耳管狭窄部拡張用バルーンカテーテル「XprESS(エクスプレス)」を発売した。1月に先行販売した鼻腔内手術製品に次ぐ新製品の投入により、耳鼻咽喉科領域での事業を拡大していく。
エクスプレスは耳管狭窄省の治療で、中耳につながる耳管に経鼻的に挿入し、先端に備わるバルーンで耳管内の閉塞部位を一時的に拡張させる医療機器。閉塞部位を拡張し適切に耳管内の通気・気圧調整ができるようになることで、中耳内の空気とともに老廃物が排出される。
エクスプレスでの治療は、投薬や耳管通気などの従来型の処置と比較して、耳管機能の優位改善が見られことが示唆されている。
耳管狭窄症は風邪や鼻炎・のどの炎症などで耳管がはれて空気の通り道がふさがれた状態になる。症状が進むと中耳内で水や老廃物が溜まり、滲(しん)出性中耳炎を引き起こすなど重症化する恐れがある。