技術・製品

在宅介護ベッドの新製品【パラマウントベッド】

「楽匠プラスシリーズ」上市へ

「楽匠プラスシリーズ」

パラマウントベッド(社長=木村友彦氏、東京都江東区)は、在宅向け介護用ベッドの新製品「楽匠プラスシリーズ」を8月3日に発売する。同製品は累計26万台の販売実績がある介護用ベッドの主力製品「楽匠Zシリーズ」の後継機種となる。

楽匠プラスシリーズは、利用が多い背上げ機能を見直し、背だけでなく骨盤も起こす背上げ機構(特許出願中)を搭載した。背上げによる骨盤の後傾を抑え、利用者は安定した背上げ姿勢が取れるので、立ち上がり動作や食事がしやすくなる。

膝上げ時の頂点部分が、なだらかな曲線形状になる膝床にすることで、低身長から高身長の人の膝の屈曲位置に合わせて膝上げが可能。利用者の臀部、大腿部それぞれに合わせて床板の形状や長さを変更したことに加え、ベッドサイドに「寝位置表示ラベル」を備えているので、利用者が適切に寝る位置を確認できる。

スマートフォンでのベッド操作の画面

また、利用者向けとレンタル事業者向けにスマートフォン用の専用アプリが用意されている。利用者向けとしてはスマートフォンでのベッド操作ができるほか、利用者から家族や介護者への呼び出し通知を確認できる。

オプションのセンサーデバイスと連携することで、遠隔でも利用者の状態やベッドの利用状況を把握できる(センサーデバイスは2020年11月発売予定)。

レンタル事業者向けアプリは、事業者が利用者宅訪問時にベッドに異常がないか点検する機能などを装備した。そのほか、レンタル事業者への配慮としてはベッドを構成するフレームの長さや幅などを共通化し、従来機種に比べ最大約42%少ない在庫量で対応でき、保管スペースの効率化が図れる。

背上げなどの動作モーションの種類(7タイプ)、幅(2タイプ)、長さ(2タイプ)、ボードデザイン(5タイプ)、フレームデザイン(4タイプ)――などの組み合わせにより504種類の中から選ぶことができる。

楽匠プラスシリーズの価格はオープン。今年度に2万6000台の販売をめざす。