企業活動

パラマウントベッドと業務提携【SOMPO】

リアルデータ活用による健康生活の実現へ

SOMPOホールディングス(社長=櫻田謙悟氏、東京都新宿区)とパラマウントベッドホールディングス(社長=木村友彦氏、東京都江東区)は、個人の健康状態や生活に密着した食事、行動などのリアルデータの活用により、両社が付加価値の高い商品・サービスを提供することで、誰もが希望を抱ける健康で豊かな生活の実現に向け、業務提携に合意した。

業務提携により、国内トップの介護居室数を誇るSOMPOホールディングスの大量の介護リアルデータと、医療・介護用ベッド国内トップシェアのパラマウントベッドホールディングスの睡眠計測センサー「眠りSCAN」=写真=を掛け合わせ、リアルデータを集約するプラットフォームの構築をめざす。

具体的にはSOMPOケアの介護付きホーム(約1万8000室)全居室に、パラマウントベッドの眠りSCANを導入。入居者の理解を得ながら、睡眠データや睡眠以外の介護データ(食事、投薬、アクティビティなど)を含め、リアルデータのデータベース化を図る。

データベースの活用により、介護職員や看護職員が、専門性を高め、介護施設入居者への付加価値の高いサービスにつなげていく。

例えば、「睡眠データ+α」サービスとして、良質な睡眠につながる日中アクティビティのメニュー作成や、夜間巡視と服薬管理などの介護職員の業務効率化をめざす。

将来的には、産官学でデータを活用し、データエビデンスに基づく、高機能・高品質なサービスをエンドユーザーに提供することを計画している。

例えば、投薬や介護サービスと介護度との分析による介護度改善ソリューションの提供のほか、認知症やMCI(軽度認知障害)の早期発見・予防・改善、生活習慣病予防などのサービスの高度化を進めていく。

さらに、両社の共同出資によるジョイント・ベンチャーの立ち上げや、国内での取り組みを通じ、蓄積したノウハウを活かした海外展開も視野に入れている。