技術・製品

構造的心疾患向け製品投入【フィリップス】

アンギオ画像とエコー画像を融合

EPIQ CVxi 上でEchoNavigator の操作が可能に

フィリップス・ジャパン(社長=堤浩幸氏、東京都港区)は、弁膜症などに代表される構造的心疾患(SHD)向けに、新たなソリューションとして、アンギオ(血管撮影)画像とエコー画像のリアルタイムフュージョン機能を持つソフトウェア「EchoNavigator R3・0」と、連動する超音波診断装置「EPIQ CVxi」を発売した。

これまで構造的心疾患の治療では、カテーテルを皮膚に開けた穴から血管に挿入して行う治療法(インターベンション)が普及しているが、この治療法はカテーテル専門医とエコー専門医がチームで治療を行うため、専門性の違いからアンギオ画像とエコー画像の双方の同一理解が困難との一般的な課題があった。

この課題に対応してEchoNavigator R3・0では解剖学的知能モードを搭載。自動でセグメンテーションすることで、心室や心房全体および僧帽弁、左心耳などのアンギオ画像では確認できない動的組織モデルとアンギオ断面とのフュージョンも容易になった。

これにより、デバイスが目的の留意位置に存在するか、カテーテルの先端による心臓壁穿孔のリスクがないなど、リアルタイムにアンギオ画像とエコー画像が一体となる画期的な機能が追加され、さらに直感的に視覚化することができる。

EPIQ CVxiは超音波診断装置上でEchoNavigatorソフトウェアを起動、操作することが可能。従来、EchoNavigatorの操作は別端末で行う必要があったが、同装置ではエコーを熟知したドクターがエコー検査の延長でEchoNavigatorを操作できる。

さらに、スペースに制限のあるハイブリッドORなどでカテーテル画像を超音波診断装置上で確認することも可能にした。