中心静脈用ポートに銀系無機抗菌剤を添加【日本コヴィディエン】
「マイクロニードル ポート シルバータイプ」発売
米カーディナルヘルス傘下の日本コヴィディエン(社長=川島孝雄氏、東京都新宿区)は、銀系無機抗菌剤をポート本体とカテーテルに、世界で初めて添加した中心静脈用ポート「Safe Guide マイクロニードル ポート シルバータイプ」を発売した。
銀系無機抗菌剤は感染症を誘発する起因菌に対して抗菌作用が期待できる。同製品は抗菌剤をコーティングするのではなく、特殊技術で素材自体に混錬しているため、製品の血中での抗菌作用が長期間持続する。
日本コヴィディエンはカテーテル離断や、血管誤穿刺などの機械的合併症の予防を目的とする「Safe Guide マイクロニードル ポート」を2015年に発売以来、合併症の軽減に取り組んできた。今回、同シルバータイプを発売したことで、カテーテル血流感染症のリスク低減にも貢献していく。
近年、がん化学療法における抗がん剤投与時のルート確保や、中心静脈栄養のためのルートとして、皮下埋め込み型中心静脈用ポートを体内に留置する方法が普及している。これにより、確実に投与でき、管理が簡単な反面、長期間の留置による感染症といった合併症が発生することが課題となっていた。