業界団体

スマート工業会をめざして【日医工】

「2020年新春賀詞交歓会」開催

にぎやかに新年のあいさつを交わし合った

日本医療機器工業会(理事長=松本謙一氏、東京都文京区、日医工)は、1月9日㈭午後6時から、東京・丸の内のパレスホテル東京で「2020年新春賀詞交歓会」を開催した。賀詞交歓会には会員をはじめ、来賓の国会議員や厚生労働省、経済産業省の担当官、友好関係団体の役員ら多数が参集し、新年のあいさつを交わし合った。また、当日は賀詞交歓会に先立ち、作家の竹田恒泰氏による「特別講演会」(テーマ=皇室、改元について)が行われた。

松本理事長

賀詞交歓会で新春のあいさつに立った松本理事長は「人生100年時代にあって、どういう工業会をめざすべきか考えますと、昨今、医療機器関連でスマート手術室やスマート検査室、スマート病院など、スマート何々という言葉がキーワードになっており、医療機器産業はまさにスマート産業時代になっていると思われる。スマート産業とは未来をイメージして、未来をクリエイトすることだと考えている。SDGs(持続可能な開発目標)の精神のもと、皆さんで力を合わせ、イノベイティブな医療機器のハード・ソフトを開発していくことが第一ではないでしょうか」と語った。

また、「医療機器の開発といっても一社完結では難しい時代になってきた。他社と競争だけでなく、協業も考えていかなければならないと思う。一方、国際化も重要で、為替レートの問題など考えると海外での地産地消も考えていく必要がある。海外企業と協業することで新しいテクノロジーが生まれることもある」との方向性を示した。

さらに、「最近はAIやIoT、ロボット、5G--などの言葉が流行語のように乱れ飛んでいるが、それらをいかに具体的に結びつけていくかが、人生100年時代では大変に大事なことになってくる。それを支える工業会、スマート工業会をめざしていきたい」と結んだ。

このあと、来賓を代表して武見敬三参議院議員と厚生労働省の吉田学医政局長、経済産業省の富原早夏商務・サービスグループ医療・福祉機器産業室長、医薬品医療機器総合機構の藤原康弘理事長、医療機器センターの菊地眞理事長--らが、それぞれの立場で医療機器業界の発展への期待を込めた来賓あいさつを行った。

引き続き、日医工の林正晃副理事長の〝乾杯〟の音頭で開宴。会場では参加者らがグラスを傾けながら情報交換のうちに親睦を深め合った。また、遅れて到着した厚生労働省の樽見英樹医薬・生活衛生局長が来賓祝辞を述べた。ひとときの歓談のあと、日医工の石塚悟副理事長の〝中締め〟をもって散会となった。