「骨温存型人工股関節システム」【ビー・ブラウン】
日本市場で発売25周年
ドイツのビー・ブラウン社が1994年に日本で上市した「骨温存型人工股関節システム」は25年目を迎えた。
「骨温存」の概念は今でこそ整形外科分野で広く認知されているが、その当時の日本では画期的な考え方だった。
人工股関節置換術において、できるだけ骨を残すということは、手術直後の身体への負担を減らし、長期的な運動機能の温存につながる。
骨温存型人工股関節システムの特徴は、骨温存のための薄い形状や、良好な固定を得るための近位部のデザイン、表面加工と荷重伝達機構--にあり、22年間で95%のサバイバルレート(インプラントの体内生存率)という、良好な臨床成績をあげている。
日本人の体格や疾患は欧米人と異なるため、同社では骨温存型人工股関節システムを日本人医師の協力のもと、日本人患者向けに改良を進め、96年に初めて日本人向け製品を導入した。その後も研究を重ね、2005年、14年と、日本人向けにさらなるデザイン改良が加えられ、現在に至っている。