企業活動

医療IT事業を拡大へ【富士フイルム】

横河医療ソリューションズを買収

富士フイルム(社長=助野健児氏)は、横河電機(社長=奈良寿氏)の子会社で放射線科向け医療用ITシステムメーカーの横河医療ソリューションズの全株式を取得し、富士フイルムの100%子会社「富士フイルム医療ソリューションズ」としてスタートさせた。

今回、富士フイルムは横河医療ソリューションズを子会社化することで、富士フイルムの医療ITシステムのラインアップを拡充させ、病院やクリニックなど幅広い医療施設への柔軟なカスタマイズ対応を強化していく。

また、横河医療ソリューションズが有する知見や、医療現場のニーズを富士フイルムのAI技術の開発に活かすことで、医療従事者のさらなる業務効率化を支援していく。

横河医療ソリューションズは2010年に設立され、資本金は約4億円、従業員は180人。国内大学病院・大型病院向けに画像情報システムや放射線治療部門向け業務システムなどを『シェードクエスト』シリーズとして開発・販売してきた。業務効率化や情報の共有化が求められる医療現場で高い評価を得ている。

近年、画像診断装置の高性能化により、読影検査画像が増加し医師の負担が増えたことで、効率的な診断を支援するソリューションが求められている。このニーズに対応し、富士フイルムでは『REiLI(レイリ)』というブランド名のもと、医療画像診断支援や医療現場のワークフロー支援に資するAI技術の開発と実用化を推進している。