医工連携

ソフトバンクと連携協定【国循】

先端技術で循環器病対策を研究開発

国立循環器研究センター(理事長=小川久雄氏、大阪府吹田市、国循)とソフトバンク(社長兼CEO=宮内謙氏、東京都港区)は、心臓病や脳卒中をはじめとする循環器病対策の先端医療の研究開発に関する包括連携協定を締結した。

国循は循環器領域での世界トップレベルの研究を行っている。7 月には大阪府吹田市と摂津市にまたがる「北大阪健康医療都市(健都)」に移転し、産学官が連携して最先端医療・医療技術開発を進める共同研究拠点「オープンイノベーションセンター」を開設した。今回の協定に基づく研究開発も、このセンターが活用される。

一方、ソフトバンクは医療・へルスケア領域で、5GやAI、IoTなどの先端技術を活用し、さまざまなパートナーと共創しながら、病気の予防と治療の両面から医療課題への解決に取り組んでいる。

今回の包括連携協定では、国循とソフトバンクが両者の強みを活かし、循環器病予防機器とアプリケーションの開発や、ビッグデータ、AIを活用した循環器病予防アルゴリズムの開発を共同で取り組んでいく。

具体的には両者で連携して、▽人材交流や情報共有の推進▽循環器疾患の予防・治療に関する研究や循環器病疾患患者の生活支援に関する研究における共同研究体制の構築▽両者の協力体制推進にともなう国循「オープンイノベーションセンター」の活用に向けた検討--などを推進していく。