福祉用具市場規模は1兆4979億円に【JASPA】
2017年度福祉用具市場規模を発表
日本福祉用具・生活支援用具協会(会長=木村憲司氏、東京都港区、JASPA)は、2017年度福祉用具産業の市場規模調査結果の概要を発表した。
調査結果によると、2017年度福祉用具産業の市場規模は、全体で1兆4979億円(対前年比103・0%)で、09年度から市場規模全体は伸び続けている。
品目別にみると、一般製品に近い分野(かつら、義歯、温水洗浄便座、乗用車〈座席シフト〉、ホームエレベータ、眼鏡等、補聴器)の17年度は、対前年比105・6%となっている。
介護保険対象品目分野は08年度から回復基調に転じ、17年度は対前年比101・6%になった。00年の介護保険制度導入前の特需的要因によって拡大した品目はその後、品目の追加があるものの04年に示された介護保険制度の運用に関するガイドライン、05年の介護保険制度福祉用具選定の判断基準や、06年の障害者自立支援法施行などにより、品目別には変化した。一方では徐々に買い替え、入れ替え需要が進み、また、貸与福祉用具の修理用部品が増えている。
なお、同調査の方法は福祉用具製造事業者に個別アンケートを実施し、その回答を積み上げ市場規模の推計を行った。一部の福祉用具については、行政機関や業界団体の統計を利用、ヒアリングによりデータを補完している。