露社と戦略的連携で合意【キヤノンメディカル】
ロシア医療のさらなる発展に貢献へ
キヤノンメディカルシステムズ(社長=瀧口登志夫氏、栃木県大田原市)は、ロシアのヘルスケア大手であるR-Pharm H0lding社(モスクワ)と、ロシア国内でのキヤノン製医用画像診断装置の販売と、将来的な現地生産までを視野に入れた枠組みの同意書を締結した。
キヤノンメディカルシステムズはロシアにおいて、2015年に経済産業省の「日露循環器病画像診断トレーニングセンター設立プロジェクト」に参画し、モスクワ第一医科大学とモスクワ循環器センターと共同で、日露循環器病画像診断トレーニングセンターを設立した。同社の最新医療機器で現地の医師にトレーニングを実施し、循環器診断・治療の技術レベル向上を支援するなど、ロシアの医療に貢献してきた。
R-Pharm社はロシア国内とCIS諸国を中心に欧米で事業を展開。事業領域は医薬品や実験用サプライの研究開発・製造・販売、医療機器の製造・販売--と多岐にわたっている。
今回の提携に関して、キヤノンメディカルシステムズの瀧口社長は「R-Pharm社との戦略的パートナーシップで合意にいたったことを喜ばしく思う。ロシア医療のさらなる発展に貢献すると同時に、日本経済協力に寄与することを期待している」とコメントしている。
「医療機器ショールーム」開設
仮想クリニックに製品展示
また、キヤノンメディカルシステムズは、キヤノン川崎事業所(神奈川県川崎市幸区柳町70―1)内に、診療所などの医療従事者や、販売代理店向けの「医療機器ショールーム」(延べ床面積約180平方㍍)を開設した。
ショールームは『仮想クリニック』として、実際の診療所のような受付から診察室、検査室などを配し、同社の診療所ソリューションを展示している。
医事会計システムや電子カルテ、X線撮影装置、超音波診断装置--などを実際に見ながら導入後の設置イメージや運用イメージも提供する。