「定時総会」と「50周年祝賀会」を開催【日本看護用品協会】
展示と資料集発行を推進
令和元年度活動推進計画を決定
日本看護用品協会(理事長=岡田典久氏、東京都文京区)は、7月24日㈬午後5時から、東天紅上野本店で「定時総会」を開催し、令和元年度活動推進計画とそれにともなう会計予算を打ち出した。総会終了後は「創立50周年記念祝賀会」を挙行。祝賀会には会員をはじめ、東京都看護協会など関係団体の来賓を含め約80人が参加し、盛大に50周年を祝福し合い、さらなる発展を誓った。
『定時総会』の開会にあたり、あいさつした岡田理事長は「当協会は昭和44年に発足してから、昭和から平成、平成から令和へと時代を迎えることになった。昨年度は当協会の1番大きなイベントである日本看護協会総会併設の看護フェアが、残念ながら見送りとなってしまいました。予定していた函館の施設が震災で修理が必要になったためで、仕方なかったと思います。看護フェアで行う予定だったスタンプラリーも見送りになってしまったが、来年以降、看護フェアは続けられますので、展示とスタンプラリーを継続していきたい」と述べた。
同協会が発行する『看護・医療用品資料集』にふれては「その昔、展示会が開催できなくなり、その代りに資料集の第一版が発刊されたという話を聞いている。毎年、資料集は看護師さんに郵送しているが、今年、東京都看護協会から会員の皆さまに直接、資料集を配布していただけることとなった。〝災い転じて福となす〟ではないですが、看護フェアは中止となりましたが、新たな資料集の配布ルートが確保できたので、資料集は増刷して対応していきたい」と語った。
このあと、司会の大月雅彦理事が「会員総数37社中、出席27社、委任状提出8社」と総会成立を告げ、岡田理事長を議長に、議案の審議に入った。
議案では報告事項として、平成30年度活動報告を新井健介理事と佐藤誠副理事長、同会計報告を本多康司理事、会計監査報告を赤畑陽平監査が、それぞれ報告し、承認された。
次いで、令和元年度活動推進計画を新井理事と佐藤副理事長、杉岡利明理事、同会計予算を本多理事が、それぞれ説明し、承認された。
このうち、令和元年度活動推進計画では、①理事会、総会などの開催②会員名簿の発行(ホームページの会員ページに掲載)③日本看護協会発行「協会ニュース」を会員各社に送付④ホームページの運営⑤「看護・医療用品」資料集2020年版の制作⑥日本看護協会通常総会併設「看護フェア2020」への出展⑦第33回日本手術看護学会年次大会での資料集の配布--などの活動を推進する。
また、総会では理事会社の担当者の変更にともなう役員の変更が報告され、アイエスケーの櫻田幸造副理事長が退任し、同社の中村聡史氏が理事に就任。副理事長に佐藤理事が昇格したことが報告された。
『創立50周年記念祝賀会』挙行
会員ら80人が集いさらなる発展誓う
総会終了後は華やかに『創立50周年記念祝賀会』が挙行された。冒頭、あいさつした岡田理事長は「昭和44年にフローレンス会として発足した当協会も50年という節目を迎えることができました。これもひとえに今日まで当協会を支えてくださった関係者の方々の献身的な努力のおかげです」と感謝の意を表明した。 同協会の活動に言及しては「看護師の皆さま方の製品と、看護師の皆さまが患者さまに使っていただく製品、そんな看護用品というニッチな製品を扱う企業の業界唯一の団体として、看護師の皆さまと患者の皆さまのお役に立ちたい、という思いで続けてまいりました。これからも人と人とのつながりを大切にしながら、さらに発展していけるよう努力していきたい」と一層の飛躍を誓った。
このあと、来賓を代表して、東京都看護協会の山元恵子会長が「皆さまの製品は看護の中のいろいろな所で使わせていただいている。これからの看護は効率化が求められ、ITやAIを駆使した製品が出来ないか、というのが私ども看護職員の願いであります。東京都看護協会には5万人の会員がおります。会員らは色んな企業とコラボレーションしながら新しい製品の開発に取り組んでいる。当協会ではその活動のサポートを行っており、今後も皆さまと共に便利で機能的な看護用品を開発できればと考えている」と祝辞を述べた。
次いで、日本医療機器協会の中島孝夫理事長が「50周年おめでとうございます。半世紀にわたるこの偉業は岡田理事長をはじめ歴代の理事長、それを支える役員の皆さまの努力のたまものと敬服します。私と貴協会との出会いは創立20周年の頃で、前・今村理事長に貴協会の懇親会に誘われたのが最初です。あれから30年が経ち、このように来賓として呼ばれるとは夢にも思いませんでした。貴協会は会員の皆さんが和気あいあいで、温かみがある素晴らし団体。今後は50年先の100周年をめざし、ますます発展されることを心より祈念します」と期待を込めた。
ここで、日本薬科機器協会の酒井哲嗣会長が〝乾杯〟の発声に立ち、「貴協会は会員企業へのサポートとして、看護フェアでの資料集の配布や、スタンプラリーなど、次々に素晴らしい活動を行っている。創立50周年を迎えられ、さらに発展されることを期待している」と述べたあと、グラスを高々と掲げ、乾杯を行った。 開宴した会場では参加者らが和やかに談笑しながら杯を重ね、50周年を祝福し合った。その中
で、同協会の前理事長の今村清顧問が登壇し、昭和44年に看護用品関連9社が発起人となり、フローレンス会(当時)が設立された経緯など、50年の歩みを振り返り、思い出を語った。 また、余興として、俳優で漫談家のエド山口氏が登場。ヒット歌謡曲の歌詞の矛盾に突っ込みを入れる漫談をエレキギターを弾きながら披露し、会場を笑いの渦に巻き込んだ。さらに、豪華賞品が当たる抽選会が行われ、参加者らは祝いの席の運試しに一喜一憂し、50周年祝賀会を大いに楽しんだ。 ひとときの歓談のあと、同協会の佐藤誠副理事長が〝三本締め〟を行い、50周年祝賀会はお開きとなった。