業界団体

「第70回記念全国大会」開催【日本理化学硝子機器工業会】

3年ぶりに会員ら約50人が参加

「第70回記念全国大会」会場の様子

全国の理化学硝子機器専門メーカーで組織する日本理化学硝子機器工業会(会長=中村剛氏、東京都墨田区、NRGK)は「第70回記念全国大会」を6月5日㈰・6日㈪の両日、山形県・赤湯温泉の「上杉の御湯 御殿守」で開催した。新型コロナウイルス感染症の影響で宿泊を伴う全国大会は3年ぶりとなり、全国各地から会員ら約50人が参加して、硝子加工技術の向上を目指し、参加者間で意見交換を行った。

同工業会は仙台、東京、名古屋、京都、大阪、中国・九州の6支部で構成。全国大会は各支部が輪番制で運営を担当し、毎年、総会も兼ねて開催されている。今回は仙台支部が担当し、企画・運営された。

第70回全国大会は5日午後1時30分に司会の竹内信夫専務理事が開会を宣言。最初に急逝した池田雄二相談役(旭製作所)に黙とうをささげたあと、第70回記念式典を挙行した。

仙台支部の佐藤武彦支部長があいさつに立ち「2年前から新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい甚大な被害を及ぼし、さらに、ロシアのウクライナ侵攻により世界中に影響を及ぼしている。私たちの業界でも色々な形で被害を被っている状況の中、皆さまそれぞれに頑張っておられると伺っている」とパンデミックや世界情勢を憂慮し、会員各位にエールを送った。

全国大会が70回を迎えたことにふれ「記念大会を担当する仙台支部としても、皆さまがどれだけ参加していただけるか心配していたが、皆さまのご協力により、何とかここまで来ることができた」と感謝の気持ちを明かした。

大会スケジュールを説明しては「今回はここ上杉の御湯 御殿守を会場に、記念式典に始まり、総会、講演は郷土歴史研究家の遠藤英先生に地元米沢の『上杉家の歴史と鷹山公の訓え』をお話いただく。そのあと、7種類の温泉をご堪能いただき、懇親会では郷土料理、山形舞子さんの踊りをお楽しみください」と歓迎の言葉とした。

次いで、中村会長は「第70回記念全国大会をかくも盛大に、これだけ多くの皆さまが集まって大会ができることを大変うれしく思う。2年前1年前には温泉地で大会ができるとは思ってなく、やっとここまでこぎ着けることができた。今後、新型コロナウイルス感染症が、どうなっていくか分かりませんが、毎年、全国大会が開催できることを祈念したい」とあいさつした。

ここで、参加した賛助会員が紹介され、賛助会員を代表して、AGCテクノグラスの前納哲也氏と、関谷理化の関谷幸樹氏が祝辞を述べたあと、70回大会を記念して特別功労者表彰式を行い、特別功労者6名(下記参照)、功労者5名()へ、中村会長から表彰状と記念品が贈呈された。

通常総会で新年度事業計画など決議

式典終了後の「通常総会」は、まず碇谷康治理事が「会員総数73名中、出席30名、委任状提出32名、計62名」と総会成立を告げ、開会した。佐藤支部長が議長となり、議案の審議に入った。

議案は令和3年度事業・決算報告、令和4年度事業計画・予算、役員の件――など。事業報告、事業計画、予算、役員の件を竹内専務理事、決算報告を宮原弘治常任理事、監査報告を遠藤誉明監事が、それぞれ報告、説明を行い承認、可決した。

このうち、令和4年度事業計画では、▽第71回全国大会(担当=中国・九州支部)の開催▽JIS―R―3503化学分析用ガラス器具ほか改正原案の作成に関する事業▽「理化学ガラス機器製作作業」技能の検定試験に係る事業――などの事業推進を決議した。

また、役員の件では東京理化学硝子器械工業協同組合の理事長に池田高樹氏が就任したことに伴い、池田氏がNRGKの副会長兼東京支部長に就任したことが報告された。

上杉鷹山公の訓えはSDGsに通じる

遠藤講師

引き続き「講演会」では、郷土歴史研究家の遠藤英講師(九里学園高等学校教諭)による『上杉家の歴史と鷹山公の訓え』をテーマにした講演を約1時間にわたり聴講した。

遠藤氏は「江戸時代後期に17歳で米沢15万石の藩主となった上杉鷹山公は、財政危機にあった米沢藩に大倹約令を発令し、それと同時に藩校興譲館(学校)創立、産業開発(米沢織・米沢鯉・深山和紙)などの改革に取り組み、米沢藩を再建させた。鷹山公の政策は今日の繁栄よりも将来につながる存続を提案している。これは現在のSDGs(持続可能な開発目標)17項目の目標のうち、13項目に当てはまる。鷹山公はあの時代に持続可能な社会を作ることを目指していた」と鷹山公の訓えは現代にも通じることを解説した。

夕刻からの懇親会は山形舞子さんの踊りを鑑賞しながら、米沢牛や郷土料理に舌鼓を打ち、地酒を堪能し、和やかに歓談した。

仙台支部の佐藤支部長(左)から中村会長(中央)を通して、次期全国大会を担当する中国・九州支部の濱地支部長に大会旗の申し送りが行われた

第71回大会は来年6月に日田温泉で

2日目は朝食後、仙台支部の佐藤支部長から、次期全国大会を担当する中国・九州支部の濱地信支部長に大会旗の申し送りが行われた。濱地支部長は「第71回全国大会は2023年6月11・12日の日程で、大分県日田温泉で開催予定です」と発表した。

このあと、バス移動で、よねおりかんこうセンター、高畠ワイナリー、昼食、上杉神社を観光し、米沢駅からそれぞれが帰路についた。

第70回記念大会「表彰者」
特別功労者
▽碇谷 康治(碇谷製作所)
▽桐山 時男(桐山製作所)
▽佐野 正晃(上源理硝器)
▽竹内 信夫(竹内製作所)
▽平田  稔(平田製作所)
▽中田 俊郎(トシナカ)
功労者
▽志賀 秀吉(タツミ理化)
▽関根与志和(関根硝子)
▽舞原 利夫(マイハラ製作所)
▽川上 秋男(川上理化製作所)
▽足立 靖彦(ヒカリ理化工業所)